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格闘家 / 指導者 インタビュー

プロレスラー【HEART BEAT FITNESS】鈴木心(すずき しん)さん

 

今回のゲスト プロレスラー鈴木心(すずきしん)さん

 

1991年4月に栃木県の那須塩原で産声を上げた鈴木心さん。

 

帝京大学では学生プロレスに参戦し、卒業後の2014年から2019年と「いたばしプロレスリング」所属プロレスラーとして躍動、現在はフリーで活動しています。

 

得意技は、

 

  • 三点倒立式逆さ抑え込み
  • くるくるノーザンライトスープレックス
  • フライングロスボディ

 

と、観る人に伝わりやすいダイナミックな技を使いこなします。

 

2023年5月29日に行われたアジアドリームタッグ選手権では、趙雲子龍(ちょううんしりゅう)とのタッグを組み、対戦相手の高梨将弘(たかなし まさひろ)&クリス・ブルックスからベルトを勝ち取る結果を残します。

 

また、鈴木さんは現役プロレスラーでありながら「目指せ、プロレスのお兄さん!」をテーマとしたスポーツトレーナーとしても活躍中。

 

子供から大人まで運動教室プロジェクト「HEART BEAT FITNESS(以下、ハートビートフィットネス)」では健康的な身体づくりをご指導されています。

 

今回は、プロレス業界をさらに熱く心震わせるべく大活躍中のプロレスラー 鈴木心さんにインタビューをしました。

 

 

−−プロレスラーを始めたきっかけはなんでしょうか?

 

 

家族がプロレス好きで、地方でプロレスの試合がある時は父や兄と観戦にいっていました。

 

でも地元の学校にはプロレスの話題をする友達がおらず、中・高生の時は柔道部に所属していました。

 

大学で東京に上京してから学生プロレスを始めて、ようやく周りにプロレス好きな友達ができて嬉しかったです。

 

最初はプロになる気はなくて、やっていたらただ楽しかったんです。

 

卒業後もプロレスを通じて様々な場所へ行って、色々な人と出会いたいと思い、就職せずプロレスラーを目指しました。

 

ただ、団体をいくつか受けましたが準備不足で受からず、プロレスラーになる道は甘くありませんでした。

 

 

−−いきなりのプロレス入門は難しいのですね

 

そうですね。受け身など、技はある程度はできていると思い込んでいるところがありましたが、プロレス教室をやっている団体の一般クラスに参加して、一から技を学び直しました。

 

このまま社会人プロレスでやっていくのもいいかな、と思っていたら「うちでやらないか」と「いたばしプロレスリング」という団体の方に声をかけていただきました。

 

思わぬ展開ですが、この「いたばしプロレスリング」でプロとしての練習をきちんと見てもらい、プロデビューすることができました。

 

 

−−「いたばしプロレスリング」からフリーに転身後は大変ですか?

 

大変といえば大変です。

 

今は練習をする環境も自分で整え、仕事も待っているだけでは来ません。

 

今日試合があっても、いつそこから呼ばれなくなるかわからない世界ですから、SNSなども積極的に利用して自分から情報発信をしながら動き続けています。

 

声をかけてもらえなくなるのは厳しいですからね。

 

 

−−普段のルーティーンを教えてください

 

試合がない日は主に自分の教室やヒートアップ道場の3クラスを指導します。

 

その後は自分自身を鍛えるためにウエイトトレーニングを行ってから帰宅します。

 

 

−−試合当日のルーティーンを教えてください

 

土日の午前中に試合があった場合、朝は試合会場でリンクを組み設営します。

 

設営終了後に会場の中を椅子の間をぬって、ジョギングやステップで試合に向けたウォーミングアップを行います。

 

試合が終わったら後片付けをして撤収しなければなりません。

 

 

 

−−「うまくいかないな」と思う時の乗り越え方はありますか?

 

 

ブログに自分の気持ちを素直に書くようにしています。

 

文字にすることで頭が整理されていくので、冷静に自分自身を見つめ直すことができます。

 

後はトレーニングを地道に続けて、時には信頼している選手や相談できる人に話を聞いてもらうこともあります。

 

フリーになるとアドバイスをもらいにくい環境ですので、客観的に周囲から見える今の自分を教えてもらうことが大事かなと思っています。

 

悩んだら人の意見を取り入れて、まずは素直にやってみるというスタイルです。

 

 

−−プロレスを続けるにあたり、何が大切だと思われますか?

 

自己顕示欲だけではダメで、客観的に自分を見られる人が大事です。

 

プロレスは表現をする世界なので、感情をしっかり表に出して、その姿をずっと応援してもらえる人であり続けることが大切だと思います。

 

 

−−プロレスをこれからやってみたいと思う方にメッセージをお願いいたします。

 

 

僕の場合は、入門テストに落ち着いてもなんとかプロになれたレスラーです。

 

そういう人間もいますし、そんな私も今ではプロレスをしながら結婚をして家庭を持っています。

 

好きな仕事で家族を守るという責任も増しましたが、さらにやりがいを感じます。

 

僕は勝つ、負けるにこだわるよりも観客に楽しんでもらえることが大切だと思っています。

 

仕事なので、プレーヤーとして関係者の評価もプロとしては気になのは当然です。

 

でも、プロレスは一人ではできない競技です。

 

相手がいて、場所があってリンクに上がることができるのです。

 

スタートラインは大事だと思うので、自分のやりたいプロレスとは何か。

 

方向性を見定める俯瞰的な目を持つことが重要だと思います。

 

デビューできるまでには、個人差がありますし、できるかもわかりません。

 

でも続けなければもちろんチャンスもタイミングも来ないので焦らず挑戦してほしいなと。

 

趣味でやりたいという気持ちでもいいので、各地にあるプロレス教室に気軽に参加してみてくださいね。

 

 

−−ここからは少し質問が変わって、座右の銘を教えていただけますか

 

「山椒は小粒でピリリと辛い」

 

僕は体型が小柄ですが、小さくても負けない!

 

小さいけど舐めんな!

 

劣等感からきた感情がいつもあります。

 

 

−—運動教室ではどのような指導を行っていますか

 

3歳〜80代と小さいお子さんからシニアの方々まで運動を行っています。

 

少人数制で運動神経向上のために機能の分野に特化したトレーニングをやっています。

 

子供達には「見る・聞く」を意識して欲しいと伝えています。

 

見ることでの脳の活性化。

 

聞くときは座る姿勢の保持して動きを止められるか。

 

これら全て運動神経に通じていると思っています。

 

競争させるのではなく他人と比較しないで自分のことに気持ちを向けて続けて欲しいですね。

 

指導したことを家族や友達に話すことで波紋のように広がって欲しいと願います。

 

 

−—尊敬されているアスリート、格闘家はいますか?

 

DDTプロレスリング所属のプロレスラー高梨将弘(たかなし まさひろ)さんです。

 

大学の入学式の後にダッシュで新宿FACE(※)へ行き、タイトルマッチを見ました。

 

当時は上京して新生活に慣れず不安でいっぱいでした。

 

でも、高梨さんから新しい環境に立ち向かう勇気をもらいました。

 

あの日の試合は泣いてしまい、前半が見られなかった。

 

なので、配信されたDVDに焼いて、擦り切れるくらいまで見直しました。

 

いつしか「高梨さんと戦いたい!」という気持ちがあり、プロレスラーを目指したのでとても感慨深いです。

 

今の自分の人生を進めていけるのも、周りの人のおかげです。

 

特に高梨さんの試合が自分のスタートラインに感じます。

 

偉大な大先輩がいたからこそ夢が叶いました。

 

フリーになってから、個人的にご連絡をいただき飛び上がるくらい嬉しくてスマホが飛んでいったほど(笑)

 

チョコプロの動画配信の試合に呼んでもらえたことは感激でした。

 

今はまたイベントに呼んでもらうことがあり、とても有り難いですが、高梨さんは今でも恐れ多い存在です。

 

※2005年オープンの会場。プロレスや格闘技の聖地。

 

−—尊敬する高梨さんとアジアドリームタッグマッチ選手権に参戦できてどのような思いでしたか

 

ずっと願っていた試合だったので全てを出し切るつもりでした。

 

しかし、対戦相手が試合中の怪我で続行不可となり、終了になってしまいました。

 

プロレスはいつ怪我をするかわからない職業です。

 

「ここからいくぞ!」という時に力を出し切れなかった悔しさはあります。

 

ただ、間違いなくベルトを持っているのは我々なので、いつかまた同じチームで戦えると信じています。

 

人間らしさ、パワーが大きいだけでなく気持ちの土台が強い、慈しみのある方です。

 

みんな、高梨さんのことが好きなのではないかと思います。

 

引き込まれる人間力がある方なのでぜひ、高梨さんの生のプロレスを観に一度来てもらいたいです。

 

 

−−人生を変えた出会いだったのですね、今後の鈴木さんはどうなっていきたいですか

 

 

目標はやはり高梨選手です。

 

客席から眺めていた学生時代を経て、同じ会場でお会いするようになり今では同じリングで試合に上がれるようになれました。

 

少しずつ近づいていると思います。

 

いつかシングルマッチで闘いたいです。

 

フリーになってからこれまで以上にいろんな方に声をかけていただいております。

 

高梨さんからもとても優しさを感じています。

 

しかし、とても有り難い、感謝しかないと思う一方で、「これでいいのか!?」という気持ちもあります。

 

もらうばかりでなく、いただいた分以上に周りに還元でできる力を付けていきたいです。

 

僕の試合を見た人たちがポジティブな気持ちになってもらえるような選手になります!

 

 

 

今回のゲスト鈴木心さんでした!この度はお忙しい中ご協力いただき本当にありがとうございました!

 

 

 

おわりに

 

 

鈴木心さんが講師を務める HEART BEAT FITNESS は、東京都板橋区にあります。

 

アクセスは都営三田線 板橋本町駅 徒歩5分(東武東上線 中板橋駅 徒歩10分)と抜群の立地。

 

(2023/12/14現在、試合中に左膝前十字靭帯断裂を負傷され、靭帯再建手術をされて今は療養中です。)

 

現役プロレスラーから直接指導をいただける貴重な体験が得られます。

 

復帰後はお近くにお住まいの方、ぜひ足を運んでみてくださいね!

 

 

鈴木心 SNS

公式サイト:https://shinsuzuki04.amebaownd.com/

Twitter:@SUZUKI_SHIN_04

YouTube:https://youtu.be/channel/UC-lBbZaASf7-r9etmxw-hZQ

ameblo:https://ameblo.jp/shinsuzuki04/

 

 

<インタビュー&記事執筆:飯塚 まりな>

ライター・イラストレーター
インタビューを中心に活動中。
Web、フリーペーパー、書籍を執筆。
ほんわかしたイラストを描く。

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