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格闘家 / 指導者 インタビュー

太極拳【太極拳スタジオwings】羽根田 淳子(はねだじゅんこ)さん

 

今回のゲスト 太極拳【太極拳スタジオwings】羽根田 淳子(はねだじゅんこ)さん

 

埼玉県生まれの羽根田 淳子さん(以下、羽根田さん)が太極拳と出会ったのは1983年。

 

そこで中国武術を学びはじめると、2001年には第18回全日本武術太極拳選手大会に出場、「伝統器械部門」3位、「陳式太極拳部門」4位を受賞と、幅広い武術に興味を持っていきます。

 

その後、2004年には東京中国武術協会 埼玉支部事務局長、2019年さいたま市太極拳連盟 事務局長に就任し、太極拳指導員A級も取得されます。

 

今回は、陳式太極拳のご指導にあたられている羽根田様にインタビューを行いました。

 

――太極拳をはじめたきっかけは?

 

太極拳は社会人になってから習いはじめました。

 

子供の頃から兄や男の子たちと虫取りや山登りをする元気な子でした。

 

当時、ジャッキー・チェンに憧れていたこともあり、大人になって中国武術のアクション系の動きを習いはじめたのです。

 

最初の頃は友達と通っていて、忙しくて練習が続かなかった時期もありました。

 

21歳の頃、東京中国武術協会に出会い、そこがとても情に厚く、心地よい場所だったたので、現在も所属させていただいています。

 

土日もほぼ練習でしたが、教わりたかった中国武術全般を学べたことがよかったです。

 

――太極拳をはじめてよかったと思う魅力、人生の役に立っていることはありますか?

 

まず、自分の身体の動きに敏感になり、意識がいくので、自然と姿勢がよくなります。

 

そして、太極拳は道具がいないので、他の習い事と比較すると、お金がかからないところも良いと思います。

 

年齢によって求めることも変わっていきますが、生涯楽しみながら続けられる運動ではないでしょうか。

 

私自身も若い頃から職場以外に太極拳という繋がりがあったので、様々な年齢の方と関わり合いが持てました。

 

私の所属する協会はまとまりがあって、お互いを認め合える関係性を築いていると感じます。

 

練習や試合後に飲み会をするのも楽しみの一つで、転職する際には太極拳の仲間に相談するなど、色んな場面で助けていただきました。

 

今も太極拳を教えていますが、他の武術の動きも見ながら学んでいます。

 

引き出しを増やし、世界の広がりを感じたことも人生でとても影響していると思います。

 

――太極拳をやめたいと思ったことはありますか?

 

成績が思うように出ない時や、うまくできなかった時です。

 

技が相手にかからないとわかれば、練習する以外にないですね。

 

悶々とせず、一旦置いておくということもします。

 

ですが引退した先輩を見ていると、現役選手の指導に携わり、そばで支えている姿は影響を受けました。

 

生涯続けられる武術だと感じます。

 

――どんな性格の人、タイプの方が向いていると思いますか。

 

私自身にも通じるのですが、不器用な方が長続きするのかなと思います。

 

型を早く覚えられる人は意外とすぐ辞められることも。

 

24式覚えるのには週に1度習っているペースだと平均的に1年くらいかかります。

 

でも覚えた後が大事ですね。

 

そこからがまた奥が深いので、太極拳は「覚えて」「練る」といった作業があるんですよ。

 

――太極拳を本業にしようと決めたタイミングを教えてください。

 

39歳の時に転職をし、太極拳のインストラクターに転身していきました。

 

当時スポーツジムで募集を見つけてはオーディションを受けました。

 

採用されれば講師契約といった形です。

 

採用されても「アイコンタクトがない」「笑顔が足りない」「その言い方ダメ」など指導されました。

 

あちこちのジムを掛け持ちして指導していた時期で、各地に生徒さんがいました。

 

ただ、ジムでは体験程度にしか太極拳を教えられません。

 

生徒さんから見ると、ダンスやエアロビクスなどのクラスの一つに太極拳があるように見受けられました。

 

せっかく教えるチャンスがあっても、奥深さを伝える前に終わってしまう。

 

そんな虚しさから、「自分の教室を持とう」と太極拳スタジオwingを立ち上げたんです。

 

――指導する上で気をつけていることはなんでしょうか?

 

専門用語は聞き慣れていない人にはわからないので言い方には気を付けています。

 

例えば「弓歩(ゴンブー)の要求は」と言われても、わからないですよね。

 

これは足の型で、「一歩前に足を出す」ことなんです。

 

的確に理解してもらえるよう簡単な言葉で伝える工夫をしています。

 

また、生徒さんは何を目的として習いに来ているのかも重要ですね。

 

選手としてご活躍したいのか、健康法で学びたいのかでも違うので、その方たちの意思を大事にしています。

 

――これから太極拳をはじめたい方へメッセージをお願いします。

 

ご興味のある方は、ぜひお気軽に近所の太極拳道場、教室を覗いてみてください。

 

運動経験なしでも大丈夫です。

 

生涯楽しめる武術、健康法、芸術ですので、まずはチャレンジを!

 

――お休みの日の過ごしかたは?

 

Amazonプライムで映画鑑賞。アニメも好きです。図書館や、岩盤浴に行き整えます。

 

――好きな音楽、アーティストを教えてください。

 

浜田省吾さん。コンサートに行ったこともあって!また行きたいですね。

 

――好きな本、漫画を教えてください。

 

エッセイ漫画「くるねこ大和」「百姓貴族」、角幡唯介さん「極夜行」

 

――憧れのアスリート、尊敬する方を教えてください。

 

埼玉県に住まいの太極拳の女性の先生です。

 

とても穏やかな方で太極拳そのもののご性格です。

 

コロナ禍で教室など開催できない時に声をかけていただき、広い公園で一緒に(距離をとりながら)太極拳を行いました。

 

お優しい気持ちに助けられています。

 

――座右の名、モットーがあれば教えてください。

 

「なんとかなる」

 

私も表演の時間内で型を間違え、人前で失敗する経験をしました。

 

でも最終的にはなんとかなりました。

 

――今後の目標などありましたら教えてください。

 

現在は台湾の先生から指導を受け「養生推手」(ようじゅうすいしゅ)、身体操作法「楽伸流」(らくしんりゅう)を学んでいます。

 

早く上達できるようになりたいですね。

 

教室では高齢者、障がい者の日常生活の糧になるような指導ができるといいなと思っています。

 

若い世代には全日本出場目指す選手の育成です。

 

 

羽田さん、この度はお忙しい中ご協力いただき本当にありがとうございました!

――おわりに

 

羽田さんが代表を務める 太極拳スタジオWings は、浦和駅徒歩7分。

 

地元の人だけでなく、最寄りの駅にお住いの通勤の方にも通いやすい場所にあります。

 

日本武術太極拳連盟のA級指導員から直接ご指導いただける貴重な体験が得られますよ。

 

お近くにお住まいの方、ぜひ足を運んでみてくださいね!

 

 

<インタビュー&記事執筆:飯塚 まりな>

ライター・イラストレーター
インタビューを中心に活動中。
Web、フリーペーパー、書籍を執筆。
ほんわかしたイラストを描く。

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