格闘家 / 指導者 インタビュー
東京女子プロレス【アップアップガールズ(プロレス)】 渡辺未詩さんインタビュー
目次
今回のゲスト 東京女子プロレス【アップアップガールズ(プロレス)】 渡辺未詩(みう)さん
渡辺未詩(以下、渡辺さん)さんは現在アップアップガールズ(プロレス)メンバ最年少のピンク担当で活躍されており、得意技のジャイアント・スイングで2人まとめてぶん回す動画がバズったことでも話題を生んでいます。
なんと、あのRIZINファイター 矢地祐介選手(85kg)にも軽々ジャイアント・スイングをかけています。
そんな渡辺さんのルーツを辿ると1999年 埼玉県生まれ、中学、高校と続けていたソフトボール部で運動はしていたものの格闘技の経験はなく、実はプロレスの事は何も知らないままオーディションを受けたとのことで、今回は当時どんな思いでデビューされたのか、お話を聞かせていただきました。
―― プロレスを始めた「きっかけ」についてお伺いさせていただけますか?
小さい頃からアイドルに憧れて、いくつかのオーディションを受けていました。アイドルの候補生にもなってレッスンもしていましたが2017年、高校3年生の夏にDDTプロレスのコラボでアップアップガールズのオーディションを見つけ「アイドルになるために受けよう!」と思ってチャレンジし合格しました。
―― プロレスに興味はあったのですか?
元々アイドル志望なのでオーディションを受けた当時はプロレスのことを何も知らなかったんです。でも中学・高校でソフトボール部に入って運動はしていました。自分の体格を見て骨が太かったり、筋肉質な部分はプロレスなら活かせるかもと思って「自分だってアイドルとして輝けるかもしれない!」と勇気を出し応募して大きな一歩をを踏み出しました。
―― プロレスを辞めたいと思ったことはありましたか?
アップアップガールズ(プロレス)は「歌って踊って闘う」アイドルグループですが、そもそもプロレスを見たことすらなかったので「プロレスってなんだろう?」というところから始まり自分の中で葛藤がありました。
最初の頃は「いつ辞めようかな…」と考えてデビュー前後の1年間は悩みましたね。
コンビニでプロテインが買えるようになったのもここ最近ですが、当時は今ほど女性が筋トレをしたりタンパク質を積極的に摂る時代ではなくて、私もアイドルを目指すなら痩せなくてはいけないのに、まさかタンパク質を摂取して筋肉を付けて太くするという真逆な考えにびっくりしてプロテインを飲むことにすごく抵抗がありました。
プロレスを知れば知るほど恐さもあり「私はどこに向かわされているのか?」と思い方向性がわからない時期がありました。
―― ご家族の反応は?
一言「プロレスをわざわざしなくても他に選択肢はあるんじゃない?」と言われました。でも自分がここでやっていくと決めて、今では私自身がとてもプロレスが好きになれたので理解してくれています!
―― 葛藤から吹っ切れたきっかけは?
デビュー当時はよくわからないままプロレスをし、筋トレをしても気持ちが付いていかなかったんです。
周りも私があまり積極的ではないとわかっていたと思いますが、2018年の年末大晦日にアップアップガールズ(プロレス)の単独ライブを初めてやることになり改めて肉体改造をしようと思って筋トレを始めました。
その頃は段々プロレスが好きになっていて「筋トレをする時が自分が一番輝けて、憧れているものに近付ける近道なんだ」と気がついたんです。
―― プロレスを初めて良かったこと、人生の役に立ったことはありますか?
プロレスを好きになれたこと、一言では語れないくらい色んな良さがあり、私も毎回「ここにしかないプロレス」を目の当たりにして、数ヶ月後にはまた「私の知らなかったプロレス」に出会うことがあります。
強さだけではなく面白さやエンターテイメント性もあり勇気をもらうんです。
プロレスラーひとりひとりの人生の大切な瞬間を大舞台で見ることができて、デビューする時は相当な覚悟を持って命がけでリングに立つんだなと感じますし、引退する時は続けたい気持ちがあっても止むを得ず去らなくてはならない姿や、逆に新しい場所へ出発するための門出だったり選手の笑ったり、泣いたりする生き方そのものを間近で見られることに感動します。
毎回ステキな映画を見ているような満足感を得られるんですよね。自分がアイドルだけを目指していたら立てなかったと思う大舞台(さいたまスーパーアリーナ、両国国技館、TOKYO DOME CITY HALL)にプロレスラーとして立つことができて本当に良かったです。歌も2曲歌わせてもらいライブをすることもできました。
―― どんな性格や特徴を持った人がプロレスに向いていると思いますか?
何者かになりたい人、夢を叶えたい人!
プロレスラーには元々アイドルを目指していた人も多いです。
エンターテイメントをきっかけにして始めた人もいますし、私も昔からアイドル好きで「生まれ変わったら、あーなりたいな」なんて思ってテレビで見ていました。
ビビリな性格でもあるんですけど、勇気を出して飛び込んだ世界でプロレス界のアイドルになれました。
いつも自分の中で努力して輝くことに一生懸命です、皆さんも自分の力で輝いていってくださいね!
―― これから格闘技を始めたい人へメッセージをいただけますか?
私もデビュー当時は「プロレスが嫌だな」と思いながら練習をしていましたが、諦めませんでした。
なんとか限界まで頑張ろうと思って今ではすっかりプロレスにハマっています!
好きだから続けられ、東京女子プロレスは選手みんながキラキラしています。
みんなの個性が違ってそれぞれ素晴らしいのでプロレスが好きになればファンになる選手が必ず出てきますが、きっと一人に絞りきれなくなりますよ笑 それくらい魅力的です!
1度でもいいから見に来てくださいね!
―― お休みの日は何をされていますか?
寝れる時間まで寝てジムへ行きます。あとはアイドルのライブへ行って刺激をもらいます!
この間はエビ中(私立恵比寿中学)のライブへ行きました!
―― 好きなキャラクターはありますか?
ディズニープリンセス、不思議の国のアリス、サンリオのマロンクリームです。
―― 好きな音楽、アーティストはいますか?
私立恵比寿中学、ももいろクローバーZ、まねきケチャ
アイドルは十人十色でどのアイドルも推せます!成長していく姿を見られてライブのステージでは「相当な努力をして私の前に立ってくれているんだな…」と思って感動しちゃうんです。
―― 尊敬しているアイドルはいますか?
指原莉乃さん!ヘタレキャラから色んな経験を重ねて今では大物アイドルです。指原さんもアイドル好きなので「自分がアイドルのファンだからこそファンのためにできることがある」と聞いて、私も共感し憧れています。
―― 座右の銘・モットーはありますか?
指原莉乃さんの自伝にあった「やらないで後悔するならやって後悔する」
私自身も「サッシーがこう言ってるし!」と思ってオーディションに行き、今があります。
―― 今後の目標を教えてください。
これからも東京女子プロレスの一員としてプロレスの魅力を広めていきたいです。ベルトがもらえるチャンスをつかみたいですし、選手みんなで今よりも大きなリングに上がりたいですね!
渡辺さん、この度はお忙しい中お時間・ご協力いただき本当にありがとうございました!
渡辺さんの所属されている アップアップガールズ(プロレス) は、名実ともにプロレス界を代表する団体となりつつ有るDDTプロレスリングがアイドル界、プロレス界の垣根と常識を壊す新たなプロジェクトにより生まれた4人組アイドルグループです。
アイドルとしては単独日本武道館公演、プロレスラーとしては日本武道館メインイベント出場を目指しています。
ぜひ足を運んでみてくださいね。
東京女子プロレス
公式サイト:https://www.ddtpro.com/tjpw
YouTube:https://www.youtube.com/user/ddtofficial
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渡辺未詩さんSNS
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<インタビュー&記事執筆:飯塚 まりな>
ライター・イラストレーター
インタビューを中心に活動中。
Web、フリーペーパー、書籍を執筆。
ほんわかしたイラストを描く。