格闘家 / 指導者 インタビュー
フィットネス専門ボクシングジム【B-PLUS川越】代表 石川真さんインタビュー
目次
今回のゲスト フィットネス専門ボクシングジム【B-PLUS川越】総合格闘家 石川真さんインタビュー
新潟県で1974年に生を受けた石川真(以下、石川さん)さんは、東京国際大学4年生の時、格闘技留学でロサンゼルスに飛ぶなど、格闘技漬けの毎日を送ります。その後、社会人として働きながらPUREBRED大宮より総合格闘家デビュー。1998年には第5回全日本アマチュア修斗ウェルター級王者となり、1999年にはプロデビュー。紆余曲折を経てプロフェッショナル修斗世界ライト級4位にまで駆け上がり、その名を世界に轟かせました。
そんな石川さんは現在、埼玉県川越市のフィットネス専門ボクシングジム【B-PLUS川越】の代表としてご活躍されており、今回は総合格闘技を習いはじめたキッカケや、総合格闘技と出会って何が身に付いたのか、またこれから格闘技はじめようかと迷っている方へのアドバイスなどをお伺いさせていただきました。
―― 幼少期の石川さんや総合格闘技を始めた「きっかけ」についてお伺いさせていただけますか?
小学生の頃から天真爛漫な子どもでプロレスラーになるのが夢でした。
中学・高校は柔道部で、力も有り余っていたので、柔道なのにプロレス技を仕掛けたりして怒られていましたね。
当時は格闘技ブームで、大学では空手をやり、格闘技をするためにロサンゼルスに2ヶ月留学するなど夢中でした。
大学卒業後は営業職として働くようになり、仕事をしながら、山本KIDさんも練習をしていた名門ジムPUREBRED大宮に通うようになります。
最初は仕事と両立しながらでしたが、25歳でプロデビューした後は海外でも試合するようになったため、職場を辞めて、格闘技一本に絞るようにしました。
その後はPUREBRED大宮の経営に7年間携わらせていただき、代表取締役を務めました。
―― 総合格闘技を始めてよかったこと、人生の役に立ったことは何ですか?
格闘技の世界は、勝てば天国、負ければ地獄という二択です。
私も辛い思いをたくさん経験していますが、100人いて1人芽が出るか出ないかの狭き門なんですね。
選手の時は「強くなりたい!」の一心で、ひたすらトレーニングに明け暮れて試合に出続けていました。
私の場合、力はあっても、なかなか技が覚えられなくて難しかったんです。
でも、総合格闘技は、自分の考えた技で勝つことが出来るので、成功することができました。
―― うまくいかなかった時の考え方、対処法を教えてください。
生徒としてPUREBRED大宮で練習に通っていた頃は、先生があまりにも恐くて腹痛が起きるくらい行きたくなかったですね。
当時のジムというのは今のように優しい雰囲気ではなく、マットに足を踏み入れるだけで怒鳴られるのが当たり前でした。
雑巾のような扱いも受けたし、年下のプロ選手の方が強くてボコボコに遣られる時もありました。
でも辛くても続けてみる、一つのことを貫くことが大切です。
「一度逃げたら人間は逃げ続けるしかない」
そういう世界だとわかっていたので、あとは強くなるしかない。
「こいつより強くなろう」と決めて最終的には負けていた相手を倒して勝つようになりました。
当時は野生のライオンみたいになっていたので、私を見ると目を合わさず逃げ出したり、その場で帰る選手もいたくらいです。
格闘技は、ひとつひとつの課題をクリアして、レベルを上げて成長していくゲームのようでしたね。
―― 総合格闘技に向いている人はどんな人だと思いますか?
不器用な人です。
器用な人は何でもすぐに出来るので飽きてしまうんですよ。
今教えているジムの会員さんを見ていても同じように感じます。
不器用だけども努力し続けられる人、何をするにも言えることだと思います。
―― 今までにやめたいと思ったことはありましたか?
最初の頃は毎日辞めたかったです。
負けた時、怪我が続くと引退するしかないですし、厳しい世界です。
選手の時は、腰を痛めて歩けなくなるかもと思うくらい酷かったんです。
でも、逆にそれをバネにすることにしました。当時の総合格闘技は寝技が中心でしたが、
「腰が悪くて組み技ができないのならば殴り合いだけすればいいのではないか?」
と、逆境を逆手にとって、あえて殴り合いに臨みました。
打ち合いだけの試合をしたことで、後楽園ホールの熱気で会場が揺れたのを覚えています。
―― 今の活動を教えていただけますか?
令和元年4月「本気で強くなりたい方お断り!!」が謳い文句のボクシングジムをオープンし、運営と指導をしています。
自分は指導が向いていると思い、今までの経験を活かしながら独自の方法で、自由な時間に来ても大丈夫な受け入れ体制を作りました。
「ここに来ると気分が上がる!」と言ってもらうことが多く、とても嬉しいです。
私が選手の時も周りの人に気分を上げてもらいながらトレーニングを行なってきました。
今は自分が会員の皆様に向けて楽しく練習に取り組めるよう努めています。
―― これから格闘技をはじめる人へのメッセージを一言いただけますか?
格闘技は自分自身に揺るぎない自信を持つことができます。
年齢を重ねても身体も心も強くいられるのは格闘技をやっていたからこそだと思います。
見た目も若くキープできますよ!
―― お休みの日は何をされていますか?
お酒を飲んで家でのんびり過ごしています。
―― 好きな音楽、アーティストはいますか?
ブルーハーツ、globeです。
―― 好きな本や漫画はありますか?
ハンターハンター。キングダム。
漫画の主人公の動き(例えば目に見えない力と技を組み合わせるシーン)を見て、自分の格闘技に必要な動きを漫画のシーンから取り入れていました。
―― 憧れのアスリートや尊敬している人がいたら教えていただけますか?
大先輩で師匠でもあるエンセン井上さん。
UFC最大のヘビー級王者ランダークーターと戦って勝ったのを見ていました。今も豪快に生きてらっしゃる優しい方です。
―― 座右の銘やモットーはありますか?
新潟にいた時の先輩によく言われた言葉です。
「辛い時は上を見ろ!自分が良い時は足元を見ろ!」
―― 今後の目標を教えていただけますか?
来てくれる会員さんがB-PLUSの熱狂的なファンになってもらうこと。
そして私が会員さんの目標を達成できるお手伝いができれば良いかなと思っています。
自分に関わる人が幸せになってもらえればもうそれでいいです。
石川さん、この度はお忙しい中お時間・ご協力いただき本当にありがとうございました!
石川さんが代表を務めているフィットネス専門ボクシングジム【B-PLUS川越】では、。ダイエットや健康増進を目的とした女性や初心者の方が安心して通える環境を整えています。
ボクシング未経験者1000名以上の指導経験から作り上げた、ボクシング+さまざまなシェイプアップメニューにより、指導ノウハウが確立しているので、誰でも楽しくボクシングを覚えられます。
ボクシングがベースのジムですが、女性限定でキックエクササイズも出来ます。
ボクシングのフットワークとモデル式キックエクササイズでウエストや下半身が バッチリ引き締まっていきます!
ご興味のある方は、まず体験や見学に行ってみてくださいね!
B-PLUS川越
公式サイト:https://b-plus-kawagoe.com/
住所:〒350-1102 埼玉県川越市的場北2-11-5 山根ビル2F
電話:049-292-0701
<インタビュー&記事執筆:飯塚 まりな>
ライター・イラストレーター
インタビューを中心に活動中。
Web、フリーペーパー、書籍を執筆。
ほんわかしたイラストを描く。