格闘家 / 指導者 インタビュー
プロレスリング【BASARA】所属プロレスラー トランザム★ヒロシさんインタビュー
目次
今回のゲスト プロレスラー トランザム★ヒロシさんインタビュー
1987年に東京都の小平市で生を受けたトランザム★ヒロシさん。高校から始めた柔道三段をバックボーンに2011年ユニオンプロレス後楽園ホール大会でデビュー、2015年より木高イサミ率いるプロレスリングBASARAに所属して活躍する一方で、2021年には吉祥寺で古伝柔道研究會も発足、YouTubeで柔ヨガ・オンラインも配信中するなど各方面で多才を発揮されています。
今回はそんなトランザム★ヒロシさんがプロレスと出会ったきっかけや、これからプロレスラーを目指す人達に向けたアドバイスなどもお伺いさせていただきました。
―― プロレスを始めた「きっかけ」についてお伺いさせていただけますか?
両親がプロレス好きで小学生の頃は一緒にテレビを見て、日本武道館で生のプロレスを見に行くこともあり格闘技が好きになりました。
習い事では少林寺を続け、高校で柔道部に入り厳しいけど本音を話せる若い顧問の先生に教わりました。その先生の出身校である日本体育大学を受験し、寮生活や体育会系ならではの辛さがありましたが在学中新日本プロレスの入団を思い切って応募したんです。そこで合格はしたものの、学校との両立が難しく当時は断念しました。その後、卒業してから改めて新日本プロレスを受験するも不合格となってしまい、持病であった肩の脱臼癖を治すために手術をしました。
1年間療養したのち、ユニオンプロレスのオーディションを受けて合格となりましたが、不安に駆られ「やはり就職しよう」と思ったところ引き止められ入門しました。
―― 実際にプロレス業界に入団して思ったことは?
体育会系で培ってきた格闘技とは違い、プロレスはどちらかというと文科系で皆さん優しい人が多いことに驚きました。
練習が楽しく「俺が本当にやりたかったことはこれだ!」と感動しました。
―― ヨガキャラでリングに上がるのはいつ頃から?
それまではアメリカンプロレスが好きでアメリカ人のキャラで闘っていましたが、2017年に肩の手術もありその間YouTubeを見て試しにヨガの瞑想をしたら(仰向けで寝転ぶ)宙に浮かぶような今までに味わったことのない不思議な体験をしました。
ヨガは自分を内観し、呼吸を意識し思考を遠ざけることで健康面だけでなく精神面も安定することがわかりヨガの世界に没頭しました。
「生きていることそれ自体がすごい」
と思えるように自分自身が変われたのです。
その頃は食事も完全なベジタリアン。本場のインドでヨガインストラクターを取得し、プロレスではヨガキャラに転身、現在は高円寺のジムでヨガレッスンをしています。
―― プロレスをはじめてよかったと思うこと、魅力や人生の役に立ったメリットありますか?
いろんな人に出会い非現実感を味わえることやコスチューム、技も自分で考えられるので面白いです。プロレスはポエムなんですよね。プロレスがなければヨガもやっていなかったと思います。
―― プロレスに向いている人はどんな人だと思いますか?
プロレスの世界観に浸れて 、自分に酔いしれるのは重要。恥ずかしがらないでリングの上ではヒーローのように振る舞える人は、カリスマになれる資質があると思います。
―― 今までにやめたいと思ったことはありますか?
「やめたい」と思うことないですが「やめてもいいかな」はあります。
コロナでヨガをしすぎて現実から遠ざかっていた頃は思いました。
―― これからプロレスをはじめる人へのメッセージを一言いただけますか?
今のプロレス業界は特殊で、コロナ禍で声援も禁止されオンラインで試合を見る時代になりました。今までは身体の大きい人が目立ち人気がありましたが、スマホのような小さなもので見る場合身体の大きさ云々だけの話では無くなっています。
常に変化しこの先どうなるかわかりません。ということは新しいプロレスが作られていくかもしれないということです。
誰にでもチャンスがある!
思いもよらないプロレスをあなたが作るかもと期待しています。それに私も便乗したい!笑
―― 子どもの頃はどんなお子さんでしたか?
両親の話では絵が好きで「おえかきせんせい」のおもちゃで、遊ぶおとなしい子だったそうです。小学生になるとクレヨンしんちゃんの影響でお尻を出してふざけるなど目立ちたがりの一面がありました。でも走るのはクラスの中でも遅いし球技もできない、体育が一番嫌いでしたね。
―― お休みの日は何をされていますか?
オンオフあまり関係なく武術の練習や本を数ページ読んだり映画を見たりします。
―― 好きな音楽、アーティストはいますか?
サザンオールスターズです。
―― 好きな本や漫画はありますか?
柔道部物語 (作者:小林まこと)です。
―― 憧れのアスリートや尊敬している人がいたら教えていただけますか?
インドのヨガマスターサドグル先生です。
バイクでヨーロッパ全土を渡り土壌復興のために講演活動を行っています。
―― 今後の目標を教えていただけますか?
今、プロレスやヨガだけでなく古伝柔道にも専念しています。かつて「柔道の父」と呼ばれた嘉納治五郎先生が伝えた柔道とはどういったものだったのか、柔道はヨガと似ていますが身体だけでなく心も整えられ元々人間が持つ身体の本質を取り戻していけるのではと思っています。本来の身体作りの大切さを広めていきたですね。
トランザム★ヒロシさん、この度はお忙しい中お時間・ご協力いただき本当にありがとうございました!
トランザム★ヒロシさんの所属されている プロレスリング BASARA は「傾奇者」という意味で、プロレス界に変わったものをやっていきたい」という想いをもって興行に取り組まれています。
まだ見たことがない方、ぜひ下記サイトよりチケットを購入して会場に足を運んでみてください!
プロレスリングBASARAは、オフィシャルのチケット予約ツールとしてTIGETというサイトを利用しております。選手取り置きはおこなっておりませんので、こちらをご利用ください。
※サイトでBASARAを検索、もしく詳細・チケット内リンクからご希望の予約ページに直接移動
※会員登録してもしなくても利用可能。(登録すれば次回以降の予約が楽になります)
※利用料金は一切かかりません。
チケット予約はこちらから
プロレスリングBASARA公式ホームページ:https://basarapw.com/
Twitter:@basarapw
Instagram:@prowrestling_basara
トランザム★ヒロシさんSNS
Twitter:@T_A_HIROSHI
Instagram:@trans_am_hiroshi
<インタビュー&記事執筆:飯塚 まりな>
ライター・イラストレーター
インタビューを中心に活動中。
Web、フリーペーパー、書籍を執筆。
ほんわかしたイラストを描く。