ブラジリアン柔術とは？有名選手やグレイシー柔術との違いは？

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あなたはブラジリアン柔術というワードをご存知でしょうか。

「うーん、ブラジルで作られた武術のようなものかな」

「ブラジル人のヒクソン・グレイシーさん一族の使うグレイシー柔術とは何が違うの？」

など、ざっくりとした認識でしか知らない方やグレイシー柔術との違いについて気になる方は多いのではないでしょうか。

なんとブラジリアン柔術、実は日本と深く関わりがある武術なのです。

今回はブラジリアン柔術とは？有名選手やグレイシー柔術の違いなどをご紹介していこうと思います。

ぜひ、最後までお付き合いください。

まず、ブラジリアン柔術とは、グレイシー柔術から進展していったブラジルの格闘技のことです。

基本的にブラジリアン柔術はボクシングなど打ち合って流血してしまう格闘技と異なり打撃がありません。

つまり、「ブラジリアン柔術は主に寝技の組技で安全」と、未経験や女性でも始めやすく、競技人口が増えている背景ともいえるでしょう。

そんな、ブラジリアン柔術の起源はいつからだったのでしょうか。

なんと始まりは明治時代まで遡ります。

当時、ブラジルに移民した日本の柔道家・前田光世さん（以下、前田さん）という方が、ご自身がプロレスラーなどとの対戦から得た知見や柔道の技術がありました。

前田さんはこの技術を惜しみなくブラジル出身のジュルジ・グレイシー、カーロス・グレイシー（以下、カーロスさん）という方々に伝えます。

その彼らが前田さんから教えてもらった柔術に修正を加えて出来上がったのがブラジリアン柔術と言われています。

また元来、柔術は日本の古武道の１つで、素手または小さい武器による、攻守を中心に、相手を殺さずに捕え、護身する武道でした。

初めに、前田さんから柔術の指導を受けたカーロスさんの弟、エリオ・グレイシー（以下、エリオさん）は小さい体格で喘息持ちの身体でした。

そんなエリオさんでも、自分の身を守ることができる技術。

大きい体格の相手や力の強い相手でも勝てるように考案されたのが、ブラジリアン柔術だったのです。

そして察しの良い格闘技ファンはお気づきかも知れませんが、実はこのエリオさんという方が、あの400戦無敗の男「ヒクソン・グレイシー」のお父さんなのです。

普段何気なく見ている格闘技も背景を知ると色々な点が繋がっていきますよね。

最近、RIZINでは「ボンサイ柔術」旋風が巻き起こっています。

この中心にいる選手がサトシ・ソウザ選手とクレベル・コイケ選手（以下、クレベル選手）です。

この2人がRIZINで取った1本勝利の数は合わせて10個（2022年2月24日現在）。

しかも2人が勝利した試合は全て1本勝利という驚異的なフィニッシュ力なのです。

試合を観戦している人からすると「めちゃくちゃ引き込む力とか強そうだな」と思うかも知れません。

しかし、クレベル選手が三角締めで勝利しました。

2021年6月13日に行われたRIZIN28「vs朝倉未来（以下、未来選手）戦」の試合後、未来選手はこう語っています。

「クレベル選手の組み力は正直あんまりなかった」

それに対してクレベル選手はこう語ります。

「柔術はあんまり力は必要ない、柔術はテクニックが大事」

つまり、本来の柔術の目的である自分の身を守る技術。

自分より力が強い相手にも勝つことができる技術を証明してみせたのです。

ここでは、ブラジリアン柔術の有名選手（ほんの一部）と簡単にではありますが、その選手の現在の活躍や過去の実績などを紹介していきたいと思います。