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【RIZIN】クレベルvs佐々木!過去グラップリングは佐々木勝利
(引用:画像はRIZIN公式ページより)
今年2022年2月23日に静岡・エコパアリーナで開催される【RIZIN TRIGGER2nd】。
ついに、メインカードとしてクレベル・コイケ選手vs佐々木憂流迦選手が発表されました。
まず、クレベル選手は現在RIZIN3連勝中。
しかし、気になるのは昨年2021年6月、朝倉未来選手を負かした試合以来1試合も行っていないことで、復帰戦でも鬼神のような強さを見せるかが注目です。
一方、佐々木選手は階級をバンタム級からフェザー級に上げてから1勝1敗。
にも関わらず、対戦カードを組まれたため、クレベル選手が牛久選手や斉藤裕選手、朝倉未来選手と対決する前の
「かませ犬なのではないか」
と揶揄されています。
しかしこの試合わかりません。
なぜなら、佐々木選手も『寝技天狗』の異名をとるほど寝技に精通しており、打撃にも長けているのです。
下馬評通り、クレベル選手が勝利してタイトルマッチを引き寄せるか、
それとも佐々木選手の勝利でフェザー級をかき乱すか、楽しみは尽きませんね。
この記事ではクレベル選手と佐々木選手の戦績やファイトスタイルをご紹介したうえで、勝敗を考察していきます。
ぜひ、最後まで一緒にお付き合いくださいね。
僕はクレベルが寝技で一本だと思うな!ポペガー!
それはどうかしら?佐々木選手は寝技天狗と呼ばれてて寝技のディフェンスにも長けてるのよ!
目次
クレベル選手と佐々木選手のプロフィールと戦績について
クレベル・コイケ | 佐々木 憂流迦(ささき うるか) | |
異名 | ・柔術界の鬼神 | ・寝技王子 ・寝技天狗(※) ・摩天楼の天狗(※) |
出身地 | ブラジル/サンパウロ | 日本/静岡県 |
生年月日 | 1989年10月16日(32歳) | 1989年10月7日(32歳) |
身長 | 178センチ | 177センチ |
体重(階級) | 66キロ(フェザー級) | 66キロ(フェザー級) |
戦績 | 28勝5敗 | 23勝9敗 |
備考 | 第3代KSWフェザー級王者 | UFCで4勝5敗 |
試合決定率 | 93% | 61% |
所属 | ボンサイ柔術 | セラ・ロンゴ・ファイトチーム |
クレベル選手は試合決定率が28勝のうち1本勝利が24回(85%)と驚異的な極めの力を持っています。
一方、佐々木選手の試合決定率も23勝のうち12回が1本勝利で決して低い数字ではありません。
(※)佐々木選手の名前の憂流迦(うるか)はサンスクリット語(古代インド語)で『天狗』を意味し、リングネームの「寝技天狗」や「摩天楼の天狗」に使用されています。
クレベル選手と佐々木選手それぞれが朝倉兄弟と対戦
両者はあの朝倉兄弟と対決しています。
クレベル選手vs朝倉未来選手
クレベル選手は2021年6月のRIZIN28で、あの朝倉未来選手と対決し、2R三角絞めで1本勝利をおさめました。
「ポペガー!(ポルトガル語で『極めるぞ!』)」
とクレベル選手が叫び、朝倉未来選手が締め落とされ失神したシーンは非常に衝撃的でした。
佐々木選手vs朝倉海選手
一方、佐々木選手は2019年10月のRIZIN19で、朝倉海選手に1RTKO負けを喫しています。
この試合中、佐々木選手は顎の骨が折れた状態でも海選手に向かっていきます。
その姿からは凄まじい気迫とメンタルの強さを感じましたが、この大ケガで長期離脱を余儀なくされます。
その後、佐々木選手は復帰後、減量苦もあってバンタム級からフェザー級へと階級を上げました。
でも、戦績は1勝1敗と芳しくありません。
ちなみに朝倉未来選手は佐々木選手と対戦する可能性を問われ「弟に負けた人とやる意味」..と消極的なコメントを残しています。
それでも、この勝負を見たいファンも多いはずですよね。
クレベルvs佐々木の勝敗予想は?
下馬評は?
まず、格闘技ファンの間での下馬評はクレベル選手がかなり有利で8:2とされています。
予想の内容は、早いラウンドで終わる場合は1本勝利でクレベル選手が勝ち、判定までいった場合に限り、もしかしたら佐々木選手が勝つ可能性もあるのでは、というのが大方の見方です。
クレベル選手攻略の鍵『ガムロット作戦』とは?
ただ、総合格闘技は対戦相手によって相性があります。
クレベル選手は過去に判定まで行くと負けた試合もあるのです。
まず、直近ではKSW(ポーランドの格闘技団体)の試合です。
ここではグランドの攻防に一切付き合ってくれなかったガムロット選手に細かい打撃を積み重ねられた末、判定負けを喫しています。
具体的には、寝技を辛抱強くかわし続け、打撃でポイントを積み重ねる、名付けて『ガムロット作戦』とでも呼べばよいでしょうか。
クレベル選手の『見えない攻撃』とは?
もちろん、前述のクレベル選手に負けた朝倉未来選手もガムロット作戦の遂行を試みました。
そして、得意の打撃戦になり、クレベル選手が一瞬よろめいた際に多くの人が「今だ!」思ったはず。
しかし、朝倉未来選手は試合後2021年6月23日に公開したYouTubeの「試合を終えて魔裟斗さんと対談しました」でこう語っています。
「・・・効いているのはわかっていたんですけど、まだ目が死んでいなくて、踏み込み過ぎると寝技をとられるというのがあった」
と、いつもなら追撃する唯一と言ってよい好機を躊躇したと語っています。
クレベル選手の「たった1つのミスで即極める」怖さ
クレベル選手はよく煽りVTRで「誰でもミスをする、そこを極める」と言っています。
その重圧は、朝倉未来選手ですら委縮させ100%本来のパフォーマンスを発揮させませんでした。
まさに「見えない攻撃」と言っても過言ではありません。
しかし、佐々木選手はUFC時代から寝技天狗と称されるほど寝技とレスリングに長けていることに加えて、打撃のレベルも高いのです。
つまり、佐々木選手はガムロット作戦を遂行できるポテンシャルを秘めており、勝利を掴む可能性は大いにあるといえます。
それでも、クレベル選手は相手のミスひとつを契機に一瞬で極めて試合を終わらせてしまう朝倉未来選手いわく『異次元の寝技の強さ』を持っており、これまで数多くの選手が敗れていきました。
結論として、佐々木選手がガムロット作戦を一つのミスもなく遂行できるか、それともクレベル選手が佐々木選手のミスを突いて1本取るか、このやり取りの中で勝負が決まるといえるのではないでしょうか。
クレベル選手vs佐々木選手は過去グラップリング対決していた
なんと、過去にクレベル選手と佐々木選手は対戦したことがありました。
そのソースはボンサイ柔術で同門のサトシ選手が2月3日に公開した以下のYouTube動画です。
この動画内でサトシ選手は、2011年1月のDEEP Xでクレベル選手と佐々木選手がグラップリングで対戦し、佐々木選手が勝ったと伝えています。
この際、サトシ選手は、当時クレベル選手はグラップリング技術が今より未熟で
「色々とポイントを間違えていた」
と伝えており、現在のクレベルは別人だから結果はクレベル勝利と予想しています。
過去のグラップリングを経て点が繋がり、運命的な勝負論が生じましたよね。
【RIZIN】クレベルvs佐々木!過去グラップリングは佐々木勝利 おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回は2022年2月23日のクレベル選手vs佐々木選手をご紹介しました。
今回の記事をまとめますと、以下のようになります。
- クレベル選手と佐々木選手は両者が寝業師で、試合決定率が高い共通点
- 勝敗予想は1本勝利ならクレベル選手、判定勝利なら佐々木選手
- 佐々木選手はクレベル選手を倒せるガムロット作戦を遂行できる可能性がある
- クレベル選手は朝倉未来選手と、佐々木選手は朝倉海選手と対戦している共通点
- 過去グラップリングで佐々木選手が勝利している意外な接点もある
下馬評通りのクレベル選手か、佐々木選手が番狂わせを起こすか。
今後のフェザー級を左右する戦いから目が離せません。
今から「RIZIN TRIGGER 2」が楽しみ仕方がないですよね。
最後までお読みいただきありがとうございました。